ホルモン治療をしている皆さん、医療費控除は毎年しておこう!

治療
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ホルモン補充をしているFTMの方は、毎年それなりのお金をホルモン代として病院に支払ってませんか?

そのホルモン代が少し還付される制度をご存知でしょうか?

まめたろう
まめたろう

それが「医療費控除」

僕は毎年してますよ。慣れてしまえば結構簡単に行えます。

還付される条件や、やるべき事をこの記事ではお話したいと思います。

医療費控除ってなに?

医療費控除というのはこんな感じの国の制度です。

「あなた今年ずいぶん病院行ったね!大変だろうから所得税ちょっとおまけしてあげるね」みたいな。

国税庁のサイトを引用するとこんな感じ。

引用元:国税庁 医療費をしはらったとき

皆さん、確定申告ってしてみたことありますか?会社員など給与所得の方は、これまであまり経験したことないかもですね。

給与所得の方は毎年12月頃に「年末調整」をしていると思います。これは簡単に言うと、会社が代わりに申告してくれているんですね。

ただこれだと
「今年はいっぱい病院通ったな」「今年はオペもしたし医療費が凄まじいんだよねー」
ということがあっても、会社はあなたがいくら医療費を使ったかわからないので控除申告ができません…

そこで今年いくら医療機関にお金を使ったかを、確定申告することで国に申告するんですね。

確定申告で控除が認められたら、後日還付金が申請した口座に振り込まれます。これは控除申請をしないと戻ってこないお金なので、やっておかないともったいない節税の1つですね。

医療費控除の確定申告はスマホやパソコンから申告することができますよ。

まめたろう
まめたろう

2月くらいによくテレビで見るような、
税務署に行って長蛇の列に並んでってことはないので楽ですよ〜

マイナンバーカードとICカードリーダーが自宅にある人は、e-Taxで1番楽に作成と申請ができます。

僕はマイナンバーカード持ってないので、全部パソコンで確定申告用紙に入力したあとコンビニプリントして近くの税務署に郵送してます。(税務署が近い人は持ち込みや入口のポスト投函でもOK!)

医療費限度額書や高額療養費制度の申請とかが楽になるらしいんですけどね〜

iphoneにデータ入れられるようになったら考えようかな、カード1枚でも荷物増えるのが嫌だ…

医療費控除に必要なもの

医療費控除に必要なものは「1月〜12月までにかかった医療費領収書の原本」

基本的に医療機関は領収書の再発行はしてくれないので、捨てないように気をつけて!

領収書の原本を添付申告するわけではないのですが、不備があった場合に税務署から確認されることがあります。申告後5年は原本を保管するように、国税庁よりお達しが出ているのでちゃんと保管しておくことをおすすめします。

まめたろう
まめたろう

僕は申告し終わった領収書を
ファイルに年ごとに分けて保管してるよ

バラけないし、何年の領収書なのかすぐに分かるので便利!

どんなものが医療費控除の対象なの?

医療費控除の対象になるものはこういうもの。

  • 病院やクリニックに支払う診療代
  • 調剤薬局で購入した医師からの処方薬
  • 通院までの公共交通機関の交通費

オンライン診療も医療費控除の対象です。領収書をちゃんと電子データか郵送でもらってくださいね。

具体例を書いてみましょう!

・医師の診療のもと継続しているホルモン治療
・病院への通院に使ったバスや電車代
・状態急変しバスや電車を使えず、タクシーを使って急いで病院に行ったときのタクシー代
・ケガの治療のために通ったはり治療の費用
・虫歯治療や親知らずの抜歯
・性別違和の診断書を持っているMTFが、医師に治療の一環と判断されて行うヒゲ脱毛
・婚姻しているパートナー、子供など生計を一にする親族と医療費をあわせて申請する
⇢離れて暮らす子供の医療費を親が払った場合、親が医療費控除ができます。

・自分の判断で海外から輸入したホルモン剤の代金
・自家用車で通院したときのガソリン代
・疲労回復のためのはり治療の費用
・美容のための歯列矯正
・FTMのヒゲ脱毛
・同棲しているパートナーと医療費をあわせて申請する
⇢法的には婚姻関係でなければ親族”とは言えず、2024年時点では合算が認められていない

こんな感じでクリニックで行ったものであっても、FTMの医療脱毛など美容医療については控除対象外。

まめたろう
まめたろう

医師の判断のもと、
”治療”になるものはOK、”審美”に当たるものはNGってこと

交通費については基本的に”公共交通機関”を使ったものはOK。疲労回復は”治療”ではなく”リラクセーション”なのでNG。

法的な親族と生計を一にしている方はご家族と合算して申請することができます。

医療費控除は年間医療費が10万円超えか?」というのが控除申請の目安になるので、合算できるならしとくほうが確実ですよ!

確定申告で医療費控除する方法

まめたろうは毎年パソコンから確定申告書を作成しているので、パソコンでのやり方をお伝えします。

画像付きの説明記事はスクロールが膨大になるので別で作成する予定です。詳細を知りたい方はそちらを参考にしてもらえたらと思います。

作業に移る前に申告する年の源泉徴収票と、領収書を医療機関ごとに分けて合計金額を先に計算しておくとやりやすいですよ!

1.国税庁の確定申告特集ページ「医療費控除を受ける方へ」を開く
⇢令和5年度分のリンクを貼ってあります!

2.医療費集計フォームをダウンロードする

Excelデータをダウンロードすることができます。

医療を受けた人の名前、医療機関の名称、医療費の区分(交通費はその他の医療費にチェックしてください)、払った金額を医療機関ごとに書いていきます。

3.全部入力し終わったら、Excelデータを確定申告作成コーナーで読み込む

作成コーナーの医療費控除の入力画面で読み込むと、確定申告書類に自動的に反映されます。

ぎもんくん
ぎもんくん

医療費集計フォームを確定申告書類に読み込むにはどうしたらいいの?

確定申告書作成コーナー
⇢所得控除入力画面まで進む⇢医療費控除の欄にある入力するをクリックする
⇢適用する医療費控除の選択で、「医療費控除」を選ぶ
⇢選んだあとの画面でしたにスクロールしていくと、医療費集計フォームから入力するがあるのでチェックを入れる
⇢書面の医療費通知を利用するをチェック
⇢次画面に進んだら一番下の「医療費フォームを読み込みますか?」ではいを選ぶ
⇢Excelデータをファイル選択して、「選択したファイルを読み込む」をクリックする

4.全部入力が終わった確定申告書類、右側の欄をみてみると…?

そして「医療費控除」の欄に自動計算ででてきた金額が還付金で戻ってくる!
…わけではないです、残念ながら…。

「医療費控除」の金額は税金の計算に使うための1項目。

確定申告書の右側の欄を詳しく見ていくと「還付される税金」というところがあります。

ここに記載されている金額が実際に還付されてくるお金です。この金額は所得額によって変動するので、年によって所得変動の大きい方は還付がちょっとだけのときもあれば、それなりになる年もあるはずですよ。

実は控除申請のみの確定申告は2月以外にしても大丈夫

確定申告というと2月〜3月にかけてテレビで「確定申告〜」というCMがよく流れてきますよね。
2月〜3月じゃないと確定申告できないってことは実はありません。

「医療費控除」「寄付控除」など申請するものが”控除”だけの場合は、
いつ提出しても大丈夫!

まめたろう
まめたろう

僕はいつもお正月休みに確定申告書類を準備して
1月中に税務署に郵送しちゃってます

控除申請だけの場合は5年前の年まで遡って申請可能ですよ、領収書をなくさずに持っていたらですけど(汗)

2024年8月現在で言うと、令和5年分〜令和元年分の控除申請は可能ってことです。

それ以前になっちゃうと時効になるので、忘れないように毎年やっとくのがおすすめ。
今回の記事ではザックリとですが確定申告の医療費控除についてお話しました。

医療費控除はだいたい年間医療費10万円を超えるくらいが還付の目安。

なのでカウンセリングやホルモン補充などで定期的に通院している+ケガや病気をしてほかでも通院した、生計を一にしている家族も通院した ときには忘れずやっておきたいですね。

お金は大事!節税も大事!

今回の記事は以上です。ありがとうございました!

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