今回のタイトルは健康面からの指摘ではありません。金銭面からの指摘です。
特に将来、精神的もしくは身体的治療に乗り出そうとしているかたはどうしても完全未治療のFTMや性的マジョリティーと比べて、どうしても医療費がかかります。
しかもホルモン治療を始めた方ならほぼ定期的に、注射代という医療費が長期間支出していくことが確定するわけですよ。受診代や注射代だって診療報酬改定、インフレ、為替の影響で年々高くなってきてますしね。
ちなみに僕は今ではタバコもお酒も全く呑まないです。
若い頃は少しはタバコ・お酒を呑んでましたが、完全卒業してます。
理由は資産形成したいから!
2024年10月現在のタバコ代・酒代(ビール350ml缶)の平均価格
日本国内で購入できるタバコの価格は法律で金額が一律で決まっているためどこで買っても同じ値段です。
コンビニで売られているタバコは大体の価格帯を3つに分けることができます。
低価格帯 | 430円〜500円 |
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中価格帯 | 500円〜600円 |
高価格帯 | 600円以上 |
一箱あたりの平均価格 | 約550円〜600円 |
一本あたりの平均価格 | 約27円〜30円 |
では酒代(ビール350ml缶)の平均価格はいくら位でしょうか?タバコと違って買う場所によって価格が違う(コンビニかスーパーかなど)ので国内メーカー・ブランドのコンビニ価格をチラ見してきました。
大体こんな感じでしたね。
一番搾り | 224円 |
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スーパードライ | 224円 |
黒ラベル | 224円 |
3社とも横並びの価格でした。スーパーやドラックストアで購入した場合はこれよりも少し安くなるのかもしれないです。
タバコ代・酒代のうち税金の割合はどれくらいか?
タバコの税金は国内紙タバコ売上1位のメビウスシリーズ(1箱580円)を例に見てみましょう。
国たばこ税 | 136円4銭 |
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地方たばこ税 | 県たばこ税: 21円40銭 市たばこ税: 131円4銭 |
たばこ特別税 | 16円40銭 |
消費税 | (製品原価に含まれる) |
総税額 | 304円88銭 |
税金が占める割合 | 約52.6% |
たばこ税の合計 (国・県・市): 304円88銭
製品原価+消費税: 275円12銭
総税負担率: 約61.7% 税額: 357.6円
1箱の6割が税金とは…、20本中12本は税金を喫煙しているってことなのね
タバコを1箱吸うごとに300円ほど、吸わない人より余計に税金を支払っています。
タバコを吸っている人、たくさん税金払ってくれてありがとうございます!
では酒代(ビール缶350ml)の税金も見てみましょう。
第1特性(防塵性能) | 6 | 塵埃の侵入がない |
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第2特性(防水性能) | 4 | あらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けない |
税金が占める割合: 約43.3% 総税額: 約97円
スーパードライ350ml缶1本(224円)の価格のうち、約43.3%が税金であることがわかりますね。
酒税が最も大きな割合を占めており、次いで消費税となっています。
350mlのうち150mlは税金を呑んでいるということか…
タバコよりは随分マシですが、1本当たり70円は過剰に税金を支払ってる計算ですね。
お酒をガブ飲みする人、たくさん税金を払ってくれてありがとうございます!
1ヶ月のタバコ代・酒代を新NISAで運用していたら20年後いくらになる?
タバコは1箱に20本入っています。
厚生労働省が2006年に実施している『国民健康・栄養調査』では
習慣的な喫煙者の喫煙本数は19.8本/日
クリーンエア・スカンジナビアが調査した「喫煙者の意識調査」の結果では
1日当り4〜15本吸っている人が過半数(59%)の割合でした。
ここでは1日当たり10本(0.5箱)の喫煙をするとして1ヶ月当たりのタバコ代を出してみましょう。
1ヶ月 580円×15箱=8,700円 ※内、税金は4,500円
酒代の方はどうでしょうか?毎日晩酌で350ml缶ビールを呑んでいると過程をして確認してみましょう。呑兵衛の人は1缶じゃ済まないでしょうし、500ml缶で飲むんでしょうけど…
1ヶ月 224円×30本=6,720円 ※内、税金は2,310円
タバコ好きはお酒好きなことが多いのでどっちも嗜んでいるとしたら、
1ヶ月に15,420円を二酸化炭素と尿に変換している訳ですよ。
もしこの15,420円を毎月新NISAで全世界株式インデックスファンドに20年間つみたてたとしたら一体いくらになるでしょうか?
金融庁の『つみたてシュミレーター』を使って試算してみましょう。
※全世界株式の年率は5%として試算します。これはここ30年の平均利回りから見るとディフェンシブです。
引用元:金融庁 つみたてシュミレーター
タバコとお酒を完全に卒業するだけでも20年後、617万円の資産形成ができる可能性があります。もし20歳からつみたてしていたら、40歳時点でこの金額帯に届く可能性が有るってこと。
もし60歳まで月のつみたてを継続したらどうなるでしょうか?
引用元:金融庁 つみたてシュミレーター
これだけあれば老後資金として安心じゃないですか?しかも60歳以降も運用しながら年金+ちょっとずつ切り崩して使うようにすれば100歳まではなんとかなりそう…
僕のおすすめは「SBI証券」「楽天証券」のどちらかで新NISA口座を開くことです。
僕は新NISA口座をSBI証券、旧NISA口座とiDeCo口座を楽天証券に開設して現在運用中です!
iDeCoでも良いんですが、60歳を越さないと基本的には引き出すことができません。万が一途中で使わないといけなくなった時(オペ後の予後が良くなくて休みが伸びたなど)にも引き出すことができる方が良いかなって思ってます。
当たり前のことですが、FTMだっていつかは年を取ります。老後の備えも必要。
現役時代に周りよりも医療費を吐き出しながら、周りと同じように老後資金対策をしないといけない。
だからこそ、嗜好品で貴重なお金を二酸化炭素や尿に変換してばかりでは先が見えてるでしょう?
人より多くタバコ税や酒税を払って、人並みの老後資金を得るには現役時代の収入が平均以上じゃないと不可能です。
あなたは平均以上の年収を稼ぎ続けることができそうですか?
平均までの年収ならばどこにお金を使うか取捨選択する必要があります
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、
2022年の平均年収は458万円
ましてや治療をしているFTMは現役時代に医療費も吐き出さないといけないんですから、人よりお金を体にかけるぶん金銭負担は高いんですよ…?
楽しんでタバコや酒を呑んでいるならいいんですが、ストレス解消として呑んでいるなら避けといたほうが良いです。
そんなことに大事なお金使って『治療が思うように継続できない』とか
『オペの影響で体が辛いのにお金がないから休めない』とかになったほうがよっぽどストレスじゃない?
刹那的なストレス解消では、原因のストレスを解消できないですから。
若いうちから資産形成しておけば、元本が少ない金額でも人生晩年期に不安少なく過ごせる未来が描けます。タバコ代・酒代を浮かすだけで!
今回の記事は以上です。ありがとうございました!