僕は「退職代行」を利用して退職した経験があります。
利用に賛否両論あるでしょうが、当時精神的に追い込まれて医師から適応障害の診断がおりるまでの状態になっていた僕には救いの一糸でした。
もしその時の僕と同じように、今つらい思いをしている方。退職代行の利用を検討してもいいと思います。
それは逃げではありません。
マズローの5段階欲求の1番下層、生存欲求が満たせない環境では人は生きられません。
いくら医療職とは言え、自分の健康と命の方が仕事よりも大事だもの…
愚痴はこれくらいにして、実際利用したときの流れについてお話します。
おそらく多くの退職代行で同じような流れになるかと思いますよ!
退職代行を比較してモームリを選んだ理由
退職代行をしている会社はたくさんあります。その中でも僕は「モームリ」を選びました。
僕が最終的にモームリを選んだ理由はこちらの5点です
・メディアで聞いたことがあった
・YouTubeチャンネルを持っていて様子をなんとなく知ることができた
・対面退職代行をしていた
・労働組合提携をしていて会社は原則拒否ができないから確実だろうと思った
・ラインでいつでも相談や質問ができる
やっぱり退職代行ってそれまで使ったことなかったですし、なにをどうしているのかも謎ではあったのでメディアで聞き馴染みがあるというのは安心材料の1つとなりました。
最後まで「モームリ」と「ガーディアン」(モームリ代表もおすすめしている代行会社)で迷っていましたが、対面代行があるのが決め手になりモームリを選びました。
目の前で退職連絡をしてもらうことで、本当に会社に連絡してくれることを確認できる=自分が安心できると考えたからです。
最後までモームリと比較していたガーディアンは”25年を超える労働組合運営”をされており実績が高いところだと感じていました。
モームリだと労働組合”提携”だからちょっと心配かもと感じるかたは、労働組合”法人”であるガーディアンが良いかもしれません。
本来は円満退職できたほうがいいのでしょうが、会社が聞く耳を持ってくれない状況や身体的・精神的な身の危険を感じる状況などの方はこういうサービスを活用するのもありだと思います。
退職は会社員が有している権利の1つですからね!
依頼〜会社連絡までの流れ
依頼〜会社連絡までの流れはこんな感じでした。
「必要書類の準備」は会社側がするものです。
僕の場合は、最初の問い合わせだけモームリの公式メールにしてその後のやり取りはラインで行いました。退職連絡を会社にする日取りも即日〜2ヶ月先まで選ぶことができましたよ。
僕は即日ではなく退職連絡まで少し日をあけて、引き継ぎ資料などを作る時間を取りました
退職連絡までには何度でも質問があればラインでやり取りが可能。しかも返信がすぐ返ってくるので安心感が増しました。
きっと明日折り返してくれるだろうなと思って夜更けの22時過ぎにラインをしても、5分後くらいで返信が。しかもbotとかの返しじゃなくて、質問にしっかり返してきてくれてる…
これなら残業などで勤務が夜遅くなってしまう人でも相談しやすいはず。
退職代行を使うのはやっぱり拒否感があるけど、どうしても仕事を辞めたい!というかたはモームリと同じ会社が扱っている「ムリサポ」というサービスを活用するのもありかもしれません。
自分でトライしてみてダメだったときはモームリに提携価格で変更ができるそうです。
退職連絡予定日は実行前であればラインで連絡してずらすことも可能です。
僕は最初設定した日程よりも少し早めてもらいました。
私物の引き上げや引き継ぎ資料作成が想定よりも早めに終わったためです。
退職連絡の日は選べるのですが、時間は選べませんでした。
人事の人に確実に連絡がつくようにと朝10時以降〜夜6時までの連絡を基本としているみたいですね。
会社によっては始業時間後に退職連絡を入れることになるので、連絡までの時間をどう対応するのかは先に相談しておくと安心かもしれません。
オプションで選んだ対面退職連絡
モームリは正社員であれば2.2万円で退職代行を依頼することができます。
この場合会社に連絡する前とした後にラインで「今からします」「しました」みたいに連絡が来るんだそうです。
それだと会社に連絡してもらえるかの実感がわかないな…大丈夫かな…?
連絡日に家にいると会社の人が怒って家に来るかもしれないしな…怖っ!
僕はそう考えて対面退職連絡オプションをつけることにしました。+0.8万円払うとズーム対面かモームリ事務所での対面を選んで眼の前で会社へ退職連絡してもらえます。
退職連絡予定日当日
会社退職連絡予定時間より少し早めに、都心にあるモームリ事務所へ伺いました。
訪問すると応接室のような場所に通され、会社連絡してくださるスタッフさんと連絡事項の確認、連絡先の確認を行いました。
当時勤めていた会社は零細企業といえる小規模なところだったためか、明確に人事部という部署がありませんでした。
会社HPに記載されている代表番号のステーションには人事決裁権を持つ人物が所属しておらず、他のステーションで勤務していたんですね。
そのことをスタッフさんに伝えたのですが、①HPの代表番号に退職連絡 ②ダメだったら僕が伝えたステーションへ連絡 という手順になりました。
①に退職連絡を入れたところ、②にしか対応できる人がいないからそちらにかけ直してと。
そのあと②に連絡してくれたのですが、話し中になって話ができず…
もう・・・、だから②に連絡してって言ったのに!
①にいる職員が②の責任者に退職代行から連絡があったって電話して話し中になっちゃったんじゃないの…?
本当に本日中に退職連絡してくれるのかな…?
結局その場では話し中ということで退職連絡をつけられず、後ほどかけ直すということになりました。
対面退職代行では初回の連絡時しか立ち会えないので、2回目のかけ直し連絡は僕が帰った後にすることに。+0.8万円払って対面退職代行にした意味合いが半減しました…
もやもやが残ったまま事務所を出て、せっかく都心にきたからといろんなところをブラブラして時間を潰すことに。すぐ家に帰る気になれなかったんですよね、退職確定連絡をもらえるまでは会社の人が家に押しかけて来ないか心配だったので…
モームリ事務所を出てから2時間後くらいにラインがきて、退職届・保険証返却手続きをすれば退職確定と会社と話がついたと。
ラインにモームリ作成の退職届フォーマットも添付されていました。【退職日】も書かれていたので、退職確定です!
出先でしたが急いでコンビニを探しネットプリントで退職届をプリントアウトしたものに記入して、保険証といっしょにレターパックで指定住所へ郵送しました。
すごい!あんなに退職意思を伝えてもごねられて恫喝されて拒否されてたのに、退職代行が入ってくれるとあっさり退職できるんだ!
精神的に追い込まれる前に、もっと早く使えばよかった…!
レターパックを郵便局窓口で出した直後、爽快感を感じました。僕にはとてもありがたかったですね。
退職代行を利用して感じたメリット・デメリット
実際に僕がモームリを利用して感じたメリット・デメリットはこちら
・会社と自分が直接話す必要がない
・退職連絡してもらった日に退職確定できた
・私物を持ち帰るなど、退職連絡日までにしておくことを教えてくれる
・お金はかかる
・対面退職連絡オプションをつけた意味が薄くなった
デメリット面もありましたが、その5倍以上はメリット面を強く感じましたよ、僕は!
でも対面退職オプションは付けなくてもいいかも、一発で連絡とれなかったら結局通常と同じ流れになるので…。通常の料金でも十分すぎる対応をしてくださってます!
自身の健康を第一に考えて頑張りすぎないで!
退職連絡をしてもらい、退職確定した夜からまともに眠れるようになりました。
7〜8時間、途中覚醒なく入眠できるなんて!嬉しい!
会社に悩まされていた間はずっと1日2時間くらいしか寝ることができず、日中意識が飛びそうになることが度々ありました。
なんとか朝出勤しても、退職意思を伝えた後からあからさまに上長から無視され、業務上必要な連絡もまともに降りてこない状況…。しかし、退職意思を伝えるたびに恫喝してくるばかりで話が進まない…
僕より後に入職した人が、耐えられずに1日で退職していく。それも多数…
なぜ僕ばかりが我慢しないといけないのだろうか?
このままじゃ、自分が意識を失って利用者さんを転倒させたり怪我させたりしてしまうかもしれない…
その不安に耐えて勤続しなくてもいい、退職確定をもらった瞬間からとてつもない開放感と爽快感!
自身の足場が揺らいでいる状態では誰かを支えることは不可能です。
医療職など対人援助職に就業されている方は自己犠牲精神の強い方が多いと思いますが、無理をして継続しても長続きはしません。
辛い環境で頑張りすぎて壊れてしまったら、あなた自身が救われない。
健康に対人援助職を継続できていれば、今まで関わった人よりたくさんの人数の方をこれからも支援できるんです。
本当に辛いならその場に固執する必要はありません。
ヤメハラしてきた上長も医療職ですが、職場に固執するあまりに去ろうとする人を排除することでしか自分を保てない可愛そうな人だったのでしょう…。
国家資格職は極論を言えば食いっぱぐれることはまずありません。
僕も退職確定から1週間以内に再就職先が決まりました。
再就職を心配しすぎることはないです、仕事はいくらでもあります。
あなたは地球上で1人しかいない換えのきかない絶滅危惧種なんです。
だから過酷すぎる環境において身体的・精神的に損なわれてしまうことは避けましょう!
今回の記事は以上です。ありがとうございました!